1人の尤もらしい意見より、データと統計を優先すべし
メンタル不調には、データと統計が一番良い
私は、メンタルが悪化し、調子を崩してから、さまざまな情報を集めるようにしました。
調子を崩した最初の頃は、1人の人の尤もらしい意見を参考にしていました。ただ、どうしても1人の人の意見だと、その人の経験談や思ったこと、考えたことを述べていくことが多いので、万人、全ての人に当てはまるような結果が少ないように思います。
例えば、もうなくなってしまいましたが、日本の精神科医の第一人者に、斉藤茂太さんがいます。斉藤茂太さんが書いた本はたくさんありますが、その中の1つを紹介します。
人生が楽になる心の立ち直り術と言う本で、前書きにある一節です。
「雨ニモマケズ風ニモマケズ」と言うのもいいが、私は「雨にも負けよ 風にも負けよ…」と言ってみたい。
実際の話、私の患者さんのほとんどは、「雨にも風にも負けません」式に頑張ってきた代償を、今払っているようなものだ。
確かに、頑張ることによって得られるものは多いかもしれない。けれども頑張ることによって、多くのものを失っていることにも意を注いでもらいたいのである。
頑張る事は、知らず知らずのうちに自分を弱らせていることもある。そして、頑張りすぎは明らかな病気である。
という一節がある。私はこの意見に痛く共感し、この意見に従って、もう少しゆるく、少し力を抜くと言うような感じで、仕事をしていた時期がありました。
しかし、よくよく調べてみると、仕事に成功しやすかったり、健康に暮らせる性格の人は、上の意見とは逆で、誠実性の高い人、よく頑張る人であるということが、明らかになっています。
毎日コツコツと、少しずつ継続していく事の方が仕事では、大きく評価されていくことも多いです。
1人の有名な精神科医の尤もらしい意見は、説得力を持ち、とても信頼できる言葉に聞こえますが、この人の意見は、こうなんだぁと思うに留めておいた方が無難だと思います。
優秀な人や有名な先駆者の意見は、誰もが信じてしまいそうですが、1つの参考にするところまでにとどまり、後はデータや統計を信頼する方が確実だと思われます。
特に、メンタル関係に関しては、一度調子を崩すとなかなか治りづらいと言われていますので、データ、統計を調べてみることをファーストチョイスにすると良いと思います。ただ、この意見も私の尤もらしい一人の意見ですが…。