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NHKスペシャル阪神淡路大震災25年 あの日から25年 大震災の子供たちから学んだこと

どのようにして心的外傷後ストレス成長が起こるのか?

 

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 NHKスペシャル阪神淡路大震災25年 あの日から25年 大震災の子供たちを見ました。控えめに行って非常に素晴らしい番組でした。私がこの番組見ようと思った動機はもちろんこの25年によってPTG (心的外傷後ストレス成長)を起こさせることができた人がいるのではないかと思ったことがきっかけです。

 

このブログでは、PTG(心的外傷後ストレス成長)を多く取り上げていて、自分の辛かった出来事や経験を糧にして、その後成長していく、成長していける人はどういった人なのかを、現実の事例から読み解くことを習慣にしています。

 

そしてその題材としてこの番組はふさわしいと思った次第です。番組に登場した長谷川元気さん(33歳)は、正しくPTG(心的外傷後ストレス成長)を経験していました。アンケートのすべてに、震災を通して人間的に成長できたや、自分の人生は意味があると思うという項目に丸をつけていました。

 

正しく長谷川元気さんは震災を通して、成長を遂げたのです。しかしながら簡単に成長遂げると言えるような状況ではなく、ものすごい辛い過去が長谷川元気さんにはありました。阪神淡路大震災の震災を経験して、お母さんと弟さんを亡くします。

 

当時小学2年生だった長谷川さんは、その衝撃に耐えながら、明るく振る舞っていましたが、自分の中で、その衝撃に耐えられなくなると、当時の小学校の校庭の隅に行き1人で泣いていたそうです。

 

そこに当時の担任の先生が隣へ座り、長谷川さんが泣き止むまで、背中をさすり、一緒にいてくれたということだったそうです。

 

先生が来てくれることで、長谷川さんは余計に泣いてしまい、辛かったと言うように話してはいましたが、その経験によって、長谷川さんが救われたことも確かなのかもしれません。

 

その後も、阪神淡路大震災を経験した家族というドキュメンタリー番組を制作していたテレビ局の人に、自分の気持ちを打ち明けたりすることによって、長谷川さんは自分が経験した衝撃を自分の中で意識的に反芻していくことで、少しずつ自分の気持ちと折り合いをつけることができるようになっていったと語ります。

 

33歳になった長谷川さんは、番組の最後で、東日本大震災で被災し、同じように親族を亡くした女性から、今幸せですかと聞かれます。

 

長谷川さんは即答で、そうですね幸せです。今が1番幸せです

 

と答えていました。ものすごく感動します。そして、長谷川さんの強さや信念、人の役に立ちたいという気持ちが伝わってきて、長谷川さんにものすごく感情移入してしまいます。

 

今の長谷川さんの職業は、小学校の先生です。当時助けられた小学校の先生の気持ちを受け継ぎ、自分も子供たちの役に立ちたいと強く思った結果から小学校の先生になったのだろうという事がわかると、さらに感動してしまいます。

 

まさしく長谷川さんは阪神淡路大震災を経験することで、PTG(心的外傷後ストレス成長)を果たしているのです。以前に、PTGを経験するための5つの条件を書いたことがあります。その条件を下に書き出しています。

 

1.中核的信念が粉砕される

2.苦悩と向き合う

3.中程度のPTSD心的外傷後ストレス障害)を経験する

4.侵入的思考から意図的思考へ

5.経験を共有する

 

阪神淡路大震災を経験することで、長谷川さんは1から3を経験していただろうと考えられます。そこから碁盤の経験を共有するということによって、他の人たちから希望と勇気をもらい、成長していったことによって、4番の侵入的思考から意図的思考へと変わっていったのではないかと推察できるのです。

 

これにより長谷川さんは自分の辛い経験を自分の中で、良いものへと作り替えていったのではないでしょうか?

 

非常に素晴らしい男性で、今後小学校の教員の経験を通して、多くの人を育てていってもらいたいと思えるような人でした。そして、こういった25年後のストーリーは、たくさんの人に希望を与えることができます。

 

これを作ったこの番組を作ったNHKにもありがとうと言いたいです。良い番組を作っていただき誠にありがとうございました。そして、こういったPTG (心的外傷後ストレス成長)を経験して行った人を今後も追っかけて行こうと思います。