3·11の時の星空
まったく同じ星空を見たときの人それぞれ
2011年、3月11日に東日本大震災が起こった直後の夜、その時は星がめちゃくちゃ綺麗で、停電を起こしていた被災地の人々は、多くの人がその星空を目撃して、非常に記憶に残ったという話が、NHKで放送されていました。
その時の星空を目撃した人の捉え方が、人それぞれで大きく異なっていたのが面白かったので、紹介します。
ある人は、野球場で、何度も津波に飲み込まれそうになりながら、避難していたときにその星空を目撃して、
その星空があまりにも綺麗で、その星空が、頑張れと言っているようで、とても励まされた
と語っていました。
他のある人は、ものすごくキレイな星空を見て、
その星空をきれいだとは思ってはいけない、きれいだとは思ってはいけないと何度も唱えたそうです。
それは、
多くの人が亡くなっているはずのに、星空をきれいだと思うような感情があってはならないと自分に言い聞かせた
んだそうです。
このブログで主張しているテーマからすると、前者の捉え方が非常にポジティブで、多くの利益をもたらしてくれるだろうことがすぐにわかります。
一方後者の捉え方は、
自分の気持ちを打ち消し、自分の気持ちを否定するという1番やってはならない方法
で、自分の気持ちだましてしまっています。
確かに、この震災でものすごく沢山の人が亡くなり、多くの人が悲しみに暮れ、未だに深い傷を負っている人がたくさんいます。そんな状況で、綺麗な星空を見て、その星空を綺麗だと思ってはいけないという気持ちも理解できます。
不謹慎であるとの意見も理解できます。ただその時の自分の気持ちを否定する必要はありません。自分がその時の星空を綺麗だと思ったならば、その気持ちを尊重すべきです。
その理由は、例えばこんな記事からです。
自分の気持ちを尊重して、綺麗だと思ったならば、その気持ちを大事にしてあげるべきだということがわかります。
綺麗だと思った自分を否定する方法は、明らかにネガティブな方法で、この方法では、どんどんと鬱の方向へ進んでいってしまうのではないかと心配になります。
このように同じ綺麗な星空を見た人の捉え方が、一方は励まされていると感じ、一方は、こんな星空を綺麗だと思っている自分を責めてしまっています。
たった1つの物事でも、捉える人が違うだけで全く別の捉え方になってしまいます。
そして、どのようにその物事を捉えるかが、
これから自分の人生を豊かにすることができるか、それとも不幸で悩み多き人生にしてしまうかが変わってくる
という事が、この捉え方ひとつ取っただけでわかる気がします。
いかに自分の物事の捉え方が、影響するかという事がひしひしと伝わり、非常に勉強になりました。
起こった出来事をポジティブに捉える事ができる人は、繁栄し、成功し、活力を取り戻すことが速いことを研究で実証し続けた心理学者として、マーティン・セリグマン博士が有名です。
そして、物事の捉え方を練習によってポジティブに捉え直すことができるとセリグマン博士は、主張しており、とても希望が持てます。
今後、セリグマン博士の主張や、練習方法もこちらで紹介できればと思っております。博士は、ポジティブ心理学を広めた第一人者です。博士の書籍もぜひ。