【失敗や挫折は誰もが経験すること・コモンヒューマニティー】を学べる番組・ドキュメント72時間
【人生の万能能力・コモンヒューマニティー】という考え方
このコモンヒューマニティーと言う考え方、知っているでしょうか?
私はこの考え方を知るようになってから、非常に救われた気持ちになりました。
人間は、自分が辛い目にあうと、
どうして私だけがこんなにひどい目にあうのか…。
他の人たちは、とても楽しい生活を送っているのに…。
のように考えてしまいがちです。
これは、今現代のSNS社会にはびこる大きな問題となっています。
SNSでは、基本的に人はネガティブに関する事は書きません。
そのため、他の人のSNSを見るたびに、どうして自分ばかりがこんなに不幸なのかと思ってしまいやすくなる
という問題点があります。
しかしながら、
人間であれば、どんなに幸福な人であっても、痛みや苦しみを経験しない人はいません。
そして幸福な人は、痛みや苦しみに対する考え方が違うのであって、幸せな人も不幸な人も、同じように苦しみや痛みを経験しているという事が研究でわかってきています。
つまり、幸せな人は、苦しいことや辛いことがあっても、その状態が常に続くとは考えず、いずれはこの苦しみも過ぎ去っていくと考えることができます。
そして、どんな人でも、痛みや苦しみを経験するのであるから、こんな辛い思いをしているのは自分だけでは無い、みんなそれぞれ、辛いことや苦しいことを経験しているのだと考えることができるのです。
そしてこうした考え方ができる人は、幸福感が高く、レジリエンスに優れ、人生に対する満足度も高いことが証明されています。
そしてこの考え方が、コモンヒューマニティーと呼ばれています。
今回は、このコモンヒューマニティーを痛いほど感じ取れる番組を紹介します。
それは、ずばり、
「ドキュメント72時間」です。
有名な番組ですので、知っている方も多いと思いますが、一週間のある特定の3日間の72時間で、特集した場所や物に集まる人々を取材し、どんな人たちがいるのかを紹介してくれます。
この番組を見ると、これでもかという位、コモンヒューマニティーを感じ取ることができます。
世の中にはいろんな人がいて、それぞれの人が、自分の人生を必死に生きているという事が伝わってきます。そして、そこで取材される人々は、一生懸命、自分の人生に向き合いながら、多くの傷を抱えてながらも頑張っている事が学べます。
それは、誰1人として、例外はありません。
表には見えない心の傷を抱えながらも、それを糧にして、毎日の生活を必死に生きている事がひしひしと伝わってきます。
例えば、
東京駅、銀の鈴で会いましょう で特集された、学生時代の研究室で出会った、70歳代の男性たちは、その当時、教授にパワハラをされた3人で、同じ境遇を過ごした、3人で今でも集まって、情報交換をしている
と語っていたり、
ゲームセンターで特集された女性は、
若くして、難病が見つかり、目が見えなくなってきている状態ですが、ゲームセンターで出会った、ゲーム仲間とゲームを通じて、絆を深めあっていたり、
とか、
コンクリート関係の仕事をお手伝いするお店で出会った女性は、30年以上も建設現場で、仕事をしている女性であったり、
とか、
海釣り公園では、不登校になった息子のために、以前やっていた釣りを再開し、息子と一緒に釣りをしている男性の話であったり、
とか、
まさしく例外はなく、みんなそれぞれ傷を抱えながらも、懸命に世の中や家族の役に立とうとして、必死に生活している事が伝わってきます。
世の中には、色んな人がいて、それぞれに自分の生活を必死に生きていると言うことが伝わってきて、感動します。
これだけダイレクトにコモンヒューマニティーが伝わってくる番組は、なかなかありません。ドキュメント72時間、とてもお勧めの番組です。是非!!