トラウマに有効な書くというプロセス【エクスプレッシブライティングその2】
最近は、以前に読んでいた本を読み返して、どのような方法取れば、さらに自分の生活の質が改善され、よりよい生活を送ることができるかを考えることが多くなっています。
幸せがずっと続く12の行動習慣は、私が休職中に読んでいた本です。もちろんその当時も得るものがたくさんありましたが、再度読み返してみると、さらに納得と言うものが多くあります。
今回はトラウマに有効な書くと言うプロセスについて紹介したいと思います。
これは、以前にも記事にしていて、下の記事も参考です。
今回、もっと詳しく紹介します。
実験は、
20年ほど前、心理学者のジェームズ・ペネベーカーによって行われました。
トラウマになる経験や動揺した経験について何かを書き記すことで、健康や幸せに影響があるかどうかという調査を実施したのです。
実験は、絶対に秘密にするという条件で、
「人生で最も悲惨だった、あるいは辛かった経験の1つについて書くように」
と指示されます。
さらにその経験を詳しく表現し、自分の反応や心の奥底にある感情を余すことなく書き記すようにと促されます。
その場でライティングの作業を30分続けた後、参加者は家に帰って、その後の三日間から5日間にわたって続きを書くように求められたそうです。
この実験の対象グループとなる参加者は、同じ分量のライティングの作業を支持されますが、対象グループは、当たり障りのない話題、毎日の日課、自分の靴、自宅の居間のレイアウト等について書くようにと指示されます。
実験の結果ですが、試練やトラウマなど心の奥にある想いや感情を掘り下げながら書き留めて三日間過ごした人々は、
以前よりも病院に行く回数が減り、免疫システムが向上した
という結果が示され、落ち込むことや苦悩することも減ったと報告されました。
さらに学業や仕事の成績が上がり、失業していた人も、その後の就職率が高くなったことがわかりました。
この要因としては、様々推定されていますが、
書くことで、自分のトラウマを理解し、受け入れられるようになったり、感情や思考、記憶を自分の外側に記録することで、内側に背負っていた重荷を下ろすことができる
などが推定されています。
私の場合は、復職してから認知行動療法を常に継続していて、およそ2年間で500枚ほどの認知行動記録表を作っています。
やはり、認知行動療法記録表は非常に有効で、ネガティブな気持ちを落ち着かせ、リラックスしたり、安心したりという気持ちが高まることがわかりますが、何度も継続していくと、自分の気持ちというのが明確になり、なぜ自分がネガティブになったり、怒っていたり、不安になっていたりという理由が、よくわかるようになります。
おそらくですが、書くという行為によって、自分の本当の気持ちや考えに気づくことができることも1つの理由ではないかと考えています。
様々な要因はあるにしても、とにかく自分のトラウマを認識し、それについて書き記す事によってもたらされる恩恵は非常に大きなものであると思われます。
本書を読みなおして、私も自分のトラウマをもう一度はっきりと認識し、書き記すという行為を始めてみようと思います。
とても大きなトラウマがあったと感じている人は是非この方法を試してみてはいかがでしょうか?
この方法が、どの程度で、最も効果を発揮するか、まだよくわかりませんが、
私も、書くという行為によって、自分の気持ちや感情がどのように変化したか、このブログを通じて書いていこうと思っております。