休職して得たものは何か?ー【考え方の劇的な変化ービフォーアフター】
休職して得たものは、何か?
一度休職を経験すると、大きく人生観が変わります。それこそ、180度、考え方が転換する位の人生観の変化です。
私の変化としては、以前、仕事がしていたときの自分が、どれだけ恵まれていたか、を噛みしめるようになりました。そして今、仕事ができている自分が、さらにその数百倍、恵まれていると考えるようになりました。
その当時は、嫌でしょうがなかった仕事が、とても素晴らしいもので、今現在やっている仕事が、神秘的なまでに素晴らしいと思うことがあります。
そう思うのは、ほんの一瞬ですが、やはり人生観が大きく変わったと思われます。
人は、仕事をしなければ生きていけませんが、天職に巡り会える人は、ごく数%しかいないのではないでしょうか?
しかし、天職と思うか思わないかは、ある程度自分自身の意識の違いであり、自分の主観で、天職であるか?それともただの作業をしているのか?と思うかは、自分で決められるという研究結果が出ています。
心理学者のエイミー・ウェズニフスキーとジェーン・ダットンは、研究から、人が仕事を通じて何を得たり感じたりするかは、その人がどこに気持ちを向けるかによって変化するということを明らかにしたそうです。
2人が、病院の清掃員を調査したところ、清掃の仕事をただの作業だと考えているグループは、ただ給料もらうために作業をしている、つまらなくて意味のない仕事だと考えています。
一方、天職だと思っている人は、看護婦や患者、お見舞いに来る人たちと積極的に話をし、相手の気分が良くなるよう気分を配っていました。
そして、この2つのグループの大きな違いは、天職だと考えているグループは、より多くの幸福感を感じていたそうです。
病院の清掃員を見ただけでも、これほど大きな差を生むわけですので、やはり自分の仕事を天職だと思えるか思えないかの違いは、幸福感に大きな差が出ることがわかります。
で、2年6ヶ月も休職した私の捉え方の変化ですが、天職であるかどうかまでは、考えることができませんが、とても素晴らしい仕事をしていたのだと、意識を新たにしています。
2年6ヶ月の休職を経験した時のネガティブの感情がすごすぎて、仕事に復職できた今の自分が、とても幸せに思います。
それは、給料もらえるだけではなく、今の自分の仕事が、こんなにも人の役に立っている、新しい物、事を生み出せているのだと思うことができているためです。
休職する前までは、そんな事は微塵も思いませんでしたが、考えが180度変わりました。
このような考えの変化は、専門的にはレジリエンスが大きく変わったと説明されることが多いようです。
戦争の現場で、命辛々生き延びた人が、その後の自分の人生に素晴らしさを見出すことが増えるように、過酷な経験をすると、人生観が変わるようなことが多くなるのかもしれません。
そう考えると、私の休職も、得るものはあったということです。その点は、病気を経験してよかった部分であるのかもしれません。
ネガティブな経験にも、良い面が必ずあるものだと最近は、考えるようにしています。