これでスッキリメンタル改善ー認知行動療法やり方まとめその5
認知行動療法のやり方まとめその5です。
以前の記事はこちら。
今回は、認知行動療法で最も大切な部分である反証を書き出すです。
反証とは、自分で気づいた自動思考とは矛盾する事実を書き出していくことです。
ポイントは、事実を書き出すことと、なるべくいろいろな視点から見てみることです。
以前の根拠と今回の反証を組み合わせて、自動思考とは別の適応思考を編み出していくのが、認知行動療法の最も重要な部分です。つまり、最も妥当、適当である考えを認知行動療法によって、編み出すことができます。
以前からの続きを書くと、自動思考は、
・私は、メンバーに嫌われているに違いない。(確信度 80%)
でした。
この自動思考とは矛盾する事実を書き出していきます。
例)
・メンバーのAさんとは、仕事の話以外でも、プライベートの家族の話をよくする。
・メンバーのBさんとは、2人だけで、飲みに行ったことがあるし、いろいろな話をした。
・メンバーのCさん、Dさんは、仕事のわからない部分をよく質問しに来る。
このような感じです。自動思考では、私はメンバーに嫌われているに違いないと80%の確信度で思いましたが、上記のような矛盾する事実を書き出してみると、どうやら、メンバーに嫌われている可能性は、低いのではないか?と思うようになってきます。
ここが、1番重要なポイントですので、いろんな見方やいろんな視点から、自動思考と矛盾する事実を見つけてみると良いと思います。事実ですので、自分が知っている様々な研究結果でも構いません。
科学的な研究結果は、大きな反証の材料になります。
この後に適応思考を作っていくことになります。
この後の適応思考を書き、それをもう一度読み返すことで、最初に浮かんだ気分や気持ちと認知行動療法を行った後では、気分や気持ちに違いが出てきます。
この部分がとても大事になるわけです。いろいろな見方を出来るようになれば、自分の認知の歪みも矯正ができ、考え方や発想が変わっていくので、性格自体にも影響が出てくる可能性があります。
認知行動療法は、その点で非常に有用なツールであります。
次回に、適用思考の作り方を書きます。あと2回で、認知行動療法のやり方は、終了になります。
多くのリワークでも、認知行動療法は、必須のテクニックになっていますので、会社に復職しようと思っている人は、リワークに通ってから、復帰するのも再発を防ぐ点で有効だと思います。
では、第6、7回でもう一度、お会いしましょう!