【なぜこんなにもはまるのか?】ドラクエの中毒性を検証するー30代でもできる最高のRPG
結局我慢できずドラクエ11買ってしまいました!
なぜ、こんなにもはまるのか?
私が物心ついたときには、ドラゴンクエストは、日本の超ヒットRPGとして、全国に君臨していました。
小学校1年生の時、当時の友達の家で、ドラゴンクエスト3をやったのが初めてで、それから、ほとんどすべてのドラゴンクエストをプレイしてきました。
なぜこんなにドラゴンクエストにはまったのか、その中毒性を検証してみたいのですが、このRPGが非常によくできているからに他ならないと思います。
世の中の出来事は全て、RPGと同じように最初は何もわからない中で、レベル 1の状態から始まります。
例えば、仕事でExcelを使う場合、まずはレベル1で、数値を入力したり、グラフを挿入したりしていきます。
しかしレベル1なので、基本的な作業しかわかりません。グラフで、何のグラフを使ったら良いのか?、数値を入力した後、どの数式を使って、数値を足せば良いのか、平均値を出せば良いのか、といったことから学ばなければなりません。
正直、PCに疎い世代のExcelを使ったことがない60代が、Excelに数値を代入して、グラフを作れと言われても、完全な無理ゲーで、 1日かかっても、グラフを作る事はできないと思われます。
そうこうしてるうちに、Excelが嫌いになり、Excelから離れていってしまいます。
他の仕事や技術についても、同じことがいえます。例えば英語にしても、完全に英語を使えるようになるまでは、ものすごい量の英単語を覚えなければなりませんが、日本では、英語自体を使う事は、ほとんどなく、モチベーションや、やる気が継続することができません。
Excelや英語に限らず、仕事で習得していく技術や学校の勉強なども全て、レベル1から始めた場合、 レベル5、レベル10になるまで、ものすごい修行や時間や鍛錬が必要になります。
しかも、例えば60代のおばあちゃんが、2年3年継続して、レベル5になったとしても、 Excelであれば、ようやくCTRL+C、CTRL+Vを覚えたところです。3年継続して、レベル5になっても、ようやく基礎の基礎が学び終えたところで、Excelの本当の凄さや楽しさを覚えるまでさらに数年以上かかるかもしれません。
英語に関しても、同じです。大人になってから英語学び始めた場合、日常生活で使えるようになるには、同じように数年以上かかると思います。
それでもようやく英語のレベルはレベル5になった段階です。
そう考えていくと、日常生活のRPGは、ほぼ無理ゲーで、ものすごく退屈でつまらないものになってしまいます。
しかしドラクエは、ものすごくよくできたRPGです。レベル1からレベル5まで、モンスターたちと戦い、最初のスライムやドラキー、さまよう鎧やスライムナイトなども程良い強さで、最初からとてもいい感じで、ストーリーを進めることができます。
そしてレベルは、数十回も戦えば、レベル2にあがります。そして、レベルが上がったときのあの音楽。非常によくできていて、レベル上がったことをとても褒めてくれます。
そしてレベル上がれば、攻撃力や守備力は上がっていき、目に見えて、主人公が強くなっていくことがわかります。また魔法使いの呪文もすげー新鮮です。
日常生活との違いは、目に見えて自分の成長がよくわかることです。
そして、レベル5になれば、今度はモンスターも強くなっていきます。そして、いろいろなイベントも発生していきます。
例えば村の偏屈なおじいさんを訪ねて、洞窟を攻略したり、武道大会に出て、自分の力を試したりします。
そして、洞窟の攻略や武道大会の攻略は、自分のレベルと相談しながら攻略していくところに面白みがあり、このぐらいのレベルであれば、薬草や毒消し草をたくさん持っていき、スカラを唱えて、守備力を上げておけば、少し難しいけど、攻略できるだろうと言う微妙な駆け引きがあります。
これは、ドラゴンクエストを作っている制作チームを褒めるしかありませんが、すごくよくできています。
そして、ドラクエの中毒性は、ゲームをクリアした後にあるとも言えます。
レベル1から、レベル99になるまで、全てにおいてゲームを楽しむことができます。
やりこみが好きな人は、ゲームをクリアしてからが面白いと知っていると思いますが、ゲームをクリアして、ラスボスを倒した後、さらに強いボス敵が現れます。
それこそ、 Excelで例えるならば、マクロやVBAを使って、プログラミングしていたり、Excelを使って統計処理をスムーズにこなしていると例えてみると、1番合っているかもしれません。
それが、たった200時間から300時間で経験できると言うのであるから、自分が強くなっていく中毒性を楽しむ要素が強いのだと思います。
人がある一定領域の達人になるためには、 1万時間の法則と言われている法則があり、その程度の時間は、ある技術を習得するために必要だと言われています。
しかし、ドラクエであれば、その100分の1から50分の1で同じ体験をすることができます。
そして、最もうまく、巧妙に作られているのは、常に、今の自分の状況やレベルと比べて、ちょっとだけ難しいモンスターや、クエストが備えられていると言うところです。
このブログでも、フロー体験が、人の幸福度を高める事を何度か、書いていましたが、自分のレベルより、ちょっとだけ難しい課題や、戦いや、クエストが、このフロー体験に入る最も重要な状況であることがわかっています。
例えば、仕事であれば、能力が高い人でも、どうしてもデータの入力は避けることができません。データの入力は、単純作業であるので、自分の能力のさらに下の作業であるため、そのうち退屈さや面倒くささにつながり、フロー体験に入ることはできません。
また、そうであるならば、Excelでマクロを使って、作業を効率化してくれと頼まれたとしても、Excel初心者であれば、難しすぎて、すぐにその仕事のやる気をなくしてしまいます。これでもフロー体験は、得られません。
仕事であれば、Excel初心者の仕事は、グラフをきれいに整えるや表計算をうまく使う、シートを作成するといった自分の実力とちょうど合っている仕事である時に、フロー体験に入ることができます。
フロー体験に入ると、いつの間にか時間が経過していたと言うような事態に陥りますが、ドラゴンクエストはまさにその事態に陥りやすいのです。
非常によくできた、RPGと言わざるを得ません。
そして、たくさんの人がプレイしていることも挙げられます。
小学校の頃は、ほとんどのクラスメートが、ドラゴンクエストをプレイしていて、クラスの中で、情報交換をするのが、非常に楽しみでした。
そして、放課後に友達と集まって、一緒にドラゴンクエストをやる時が、とても楽しみで、楽しいものでした。
そして、なんだかんだありながらも、一緒にドラゴンクエストを楽しんだ仲間は、友情が深まり、とても良い仲間意識が芽生えます。
一緒にドラゴンクエストやらなくても、クラスで、情報交換をするだけで、すぐ友達になれました。
これこそが、ドラゴンクエストを通じた人と人とのコミニケーションであり、このコミニケーションも、幸福度を高める1つの要素であります。
大人になった今では、そうそうドラゴンクエストをやっている同僚に出会う事は少ないですが、今はネット環境が非常に優れていて、それこそ子供から、おじいさん、おばあさんまでが、プレイしています。
その何万人何十万人の人と交流すること自体が、とても楽しいものです。
ドラゴンクエスト9には、 すれ違い通信がありましたが、1種の社会現象になりました。これは、実は人と人がコミニケーションを取りたがっている大きな理由であるためだと思います。
ドラゴンクエスト11にも、すれ違い通信は、内装されていると言う事ですから、ぜひ3DSでもプレイして、街行く人と様々な交流をしてみたいものです。
長々と書きましたが、とりあえずドラゴンクエストは最高のRPGであると断ずるに一瞬の躊躇もありません。四の五の言わず、まずドラゴンクエストの世界にとりあえず浸りましょう。
そして、日本中の勇者と情報交換しましょう。